花後剪定は多くの庭木に有効
開花は木の活動の頂点の1つで、木の活動が一段落した時期でもあり相応の処置をするチャンスといえる。
あらゆる生物の生存目的は子孫繁栄で、木でいえば花を咲かせて実を成らせ、タネを飛散させることである。
しかし、タネをつくらせると木が疲れるので、タネができる前に剪定して木の体力を温存させる。
この花後剪定は、どんな樹種にもたいてい当てはまる剪定適期の作業である。
この時、花だけをちょんと摘むより、切り戻しを兼ねて枝ごと剪定すると、後に改めて剪定する手間が省けて都合がよい。
サツキやツツジの花を重視するなら、開花後から新芽の伸びが止まる5~7月が適期である。春咲の木は花後の剪定ができ、秋咲きのキンモクセイなども花芽分化前なので手を入れられる。
参考文献 木下透『剪定「コツ」の教科書』講談社2022年