木のためにバリカンより切り戻し

「枝を切るのは木のため」と思っている人は多いと思いますが、木にとっては決して嬉しいことではありません。
たいていは、狭い庭の中で枝が邪魔になり切る必要が出てきます。その際、バリカンで刈るような刈り込みではなく、枝の分かれ目で、どちらかの枝だけを切る方法をおすすめします。この方法なら、まだ枝が残っているので残った葉で稼ぎ(光合成して養分(糖)を作り)ながら新しい枝を出したり、切られた傷口をふさいだりできます。枝を残さず切ってしまうと、また1から新しい枝を作らなければならず木の負担が大きくなります。

参考文献 岩谷美苗「街の木のキモチ」山と渓谷社2011年